日本人サッカー選手・前年所属リーグ調査(アジア・2022年シーズン)
海外リーグで活躍する日本人選手の人数は、年々増加しています。
選手たちがプレーする国や地域は様々で、世界中のあらゆる国に日本人プレーヤーが所属する時代となりました。
そこで今回は日本人選手が多い「アジア」のリーグに的を絞り、その選手たちが【前年に所属していたリーグ】を調べてみました。
各国の特徴・移籍の難易度などが測れる結果となりましたので、海外サッカーに興味のある方は必見の内容です。
調査対象国
・モンゴルリーグ(37人)
・香港リーグ(5人)
・カンボジアリーグ(12人)
・ラオスリーグ(7人)
・インドネシアリーグ(12人)
・マレーシアリーグ(5人)
・シンガポールリーグ(10人)
◉2022年、各国のリーグに所属していた日本人選手を対象に調査
◉前年所属の定義は「2021年・所属リーグ」とする
◉前所属リーグは下記の通りにカテゴリー分け
・日本(JFL以上)
・日本(地域リーグ以下のカテゴリー)
・日本(大卒・高卒)
・他国(アジアリーグ)
・他国(ヨーロッパリーグ)
・他国(その他の地域)
・国内(前年も同国でプレー)※契約更新・国内移籍
※HPの情報を集めて調べた数値です。確認できていない選手がいる可能性がございますので、予めご了承ください。
モンゴル
①他国リーグ(アジア):14人
②日本(地域リーグ以下):12人
③他国リーグ(ヨーロッパ):4人
③国内(モンゴル):4人
⑤日本(高卒・大卒):2人
⑥日本(JFL以上):1人
現在、多くの日本人選手がプレーする国の1つであるモンゴル。
【他国リーグ(アジア)】と【日本(地域リーグ以下)】でプレーしていた選手が多くを占めています。
グラフ全体の「選手数」を見ても分かる通り、多くの日本人選手にチャンスが広がるリーグと言えるでしょう。
香港
①国内(香港):3人
②他国リーグ(アジア):1人
③他国リーグ(ヨーロッパ):1人
調査した5名のうち、3名が【国内(香港)】を占めました。
現地での活躍が認められ、契約延長や国内移籍でプレーしている選手が多いです。
また、実績や実力がなければプレーできないリーグと言えるでしょう。
カンボジア
・国内(カンボジア):8人
・他国リーグ(アジア):3人
・他国リーグ(ヨーロッパ):1人
かつては、プロキャリアの無い選手も、挑戦する傾向が強かったカンボジア。
しかし、数値が示す通り【日本(地域リーグ以下)】の選手が加入しているクラブが存在しません。
リーグ全体のレベル向上、選手の実力・実績を重視していることが、【国内(カンボジア)】の人数(8名)から読み取る事ができます。
ラオス
・他国リーグ(アジア):3人
・国内(ラオス):2人
・日本(JFL以上):1人
・日本(大卒・高卒):1人
近年、国内リーグの規模が縮小している傾向にあるラオス(2022年は7チームで開催)。
クラブ数の減少にともない、プレーする日本人選手の人数も減少していますが、【他国リーグ(アジア)】や【国内(ラオス)】といった「海外組」の選手にとってはプレーできる可能性があるリーグです。
また、小さい規模のリーグながら、【日本(大卒・高卒)】の選手も存在するので、プロキャリアをスタートさせたい選手にとっては選択肢の1つと言えるでしょう。
インドネシア
・他国リーグ(アジア):5人
・他国リーグ(ヨーロッパ):3人
・国内リーグ(インドネシア):3人
・他国リーグ(北米):1人
様々な経歴を辿ってきた選手たちが、バランス良く配置されている印象のインドネシア。
国内外のリーグ問わず、選手個人の「結果」を重視している傾向が読み取れます。
また、日本から直接移籍する選手は少ないようです。
マレーシア
・国内(マレーシア):3人
・他国(ヨーロッパ):2人
「1部リーグ/12チーム」「2部リーグ/10チーム」で構成されているマレーシア。
チーム数をふまえると、日本人選手が他国より少ない印象です。
調査した5選手のうち、【国内(マレーシア)】が半数以上を占めるので、現地クラブに加入する難易度は高いリーグと言えるでしょう。
シンガポール
・国内(シンガポール):9人
・他国(アジア):1人
現地で活躍する日本人選手のうち、9割が【国内(シンガポール)】を占めるシンガポール。
その特徴は、「アルビレックス新潟シンガポール」の存在にあります。
その名の通り、日本のJリーグ・アルビレックス新潟を母体とする日系クラブは、多くの日本人選手がプレーしてきました。
そこでの活躍が認められた選手が、シンガポール国内の他クラブに移籍しているケースが大半を占めています。
外部のリーグから直接移籍するには、その選手の実績や実力が大きく左右しそうです。
まとめ
今回調査をした国は、アジアの中でも比較的日本人選手が多いリーグを選びました。
それぞれのリーグに所属する選手の特徴があり、海外移籍を検討する選手にとっては1つの判断材料になるのではないでしょうか。
また、今回調査を見送った「タイ」「台湾」なども、日本人選手が多く活躍するアジアのリーグです。※
アジアのみならず、ヨーロッパのリーグ調査も面白い結果が生まれそうですね。
※「タイ」と「台湾」は調べる人数が多いこと・情報が少ないことから、今回は調査を断念しました。
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